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五里霧中@王岳~鬼ヶ岳

「忙しい…」との言葉を残し、消息の途絶えたトータスに連絡を取ります。

山歩しに行くけど、どうする?

「オレは、頂の見えない仕事の山を登っているところだよ…」

はい!そんなわけで今回も独り旅の始まり始まり~♪
トータスと違って、週1でもお休みあるだけマシかなぁ…

焼酎をクイクイと飲みながら、どこに行くか考えます。お酒を飲みながら、どの山をお山歩するか考える時間は、やはり至福のひと時です。

あ、ちなみに最近飲んでいる焼酎は、ここで造られている旭萬年(無濾過・芋)。年1回、冬季限定出荷です。

いや~ ホントに美味しいんですよ!
お湯割りにすると、芋の芳醇な香りがフワ~♪
ロックとかストレートでも美味しいですよ。

ああ…なんという幸福感でしょう!
思わず、一升瓶に頬ずりスリスリ。

オイラ、生まれ変わったら

お酒になりたい

そんなわけで前回、不可抗力により行けなかった御坂山地をお山歩してみることにします。富士山を眺めながらの、ノンビリ山歩に決定です。

今回は記憶喪失に陥ることなく、家を出ます。電車にゴトゴト揺られて富士駅へ。富士宮方面に乗り換えるため、ホームで電車を待っていると地元の方らしき人に声をかけられました。

「どこの山に行かれるんですか?」

王岳から十二ヶ岳の方に行こうかと思ってます。
あの辺りは雪があるんでしょうか?

「多分ないんじゃないかなぁ?凍結しているところはあるだろうから、軽アイゼンは必要だと思いますけどね。」

そうですよねぇ。
アイゼン付けたり外したりは面倒だけど、仕方な…

アイゼン忘れたー!!

出発前に準備をしている時に、たしか机の上にアイゼンを置いたはず。そのまま家を出たような気がします。ザックをゴソゴソ見てみると、やっぱりない。

遅ればせながら、新年の抱負が決まりました。
今年は

「お酒を飲む前に、山の準備をする!」

富士宮駅でバスに乗り換えます。窓の外を見ると、ドンヨリドヨドヨ曇っています。

オイラ、晴れオトコですからね!
山に着いたら、晴れるに決まってるんですよ!

富士急ハイランドに行こうとしているバスの乗客の話し声が聞こえます。

「あ~! が降ってきたぁ♪」

聞こえない聞こえなーい!
空耳に違いなーい!!

バスの中では、瞑想タイムと決まってます。
目を閉じて、外を見ることはありません。

精進湖入口で下車します。ここからでは登山口まで遠いですが、バスが通らないので仕方がありません。雲はドンヨリ、雪がチラチラ。テンションは↓↓になりますが、精進湖に向かってテクテクと歩きます。

時間が経てば、きっと晴れる!と精進湖周辺を散歩しながら太陽を待ちます。

「富士山絶景ポイント」の看板もありますが

1見えないし…

登っているうちに晴れるだろ!と登山口に向かいます。

王岳の登山口はもうちょっと先だったよなぁ?と、近くにいた地元のおじいさんに尋ねてみます。

「王岳?そりゃ西湖だろ。ここじゃねぇよ。」

えええええ

オイラ、何か勘違いした?
予定を切り替えて三方分山…
いやいや、三方分山から王岳にも行けたはず…

頭の中にあったコースマップが、こんがらがってきます。
地図を取り出そうとすると、おじいさんが

「まあ、ここからでも行けるけどな。王岳まで遠いぞ!もうちょっと先行って、左に曲がって…」

ホント、ビックリさせないでほしい!w

登山口に着き、時計を見ると10時半を過ぎています。
電車とバスで行くので、いつも登り始めが遅いですねw

2さて行きますかー

風はピュ~ピュ~ 雪もパシパシ降ってきます。

晴れる晴れる晴れる…

念仏のように唱えながら登ります。ほどなく女坂峠に到着。三方分山方面から登ってきたグループの方たちに「こんにちはー!」

更に登っていくと五湖山辺りまでは見晴らしがいい感じです。精進湖を眺めつつ、ウッホホーイ!といきたいところですが、曇っているのでテンションが上がりません。

3ドンヨリ…

テクテク歩いていると、木々の隙間から八ヶ岳が見えていることに気付きます。

4あっちの方は晴れてるのかな…

王岳目指してトコトコ歩きます。
何気にアップダウンの繰り返しで忙しい山ですw

富士山を眺めながらのウキウキ山歩のはずが、全く見えないというのはどういうことなんでしょう?

富士山富士山…

ふ~じ~さ~ん!!

5ちょっと顔出した!

おおおお

と思ったのもつかの間、すぐに雲に隠れてしまいます。チェッ…

だんだんと雲の切れ間から、青空がのぞき始めます。
富士山は見えなくなりましたが、王岳の方を見ると

6うん!青空出てきた!

ウホーイ!やっぱり太陽はオイラを見守ってくれてるんだ!とルンルンで歩きます。

ここで、ふと足元を見ると

7赤いものが点々と…

登山道に赤いペンキのような跡が続いています。

何だこれ?

延々と赤い印が続きます。

もしかして…血?

乾いていないので、ごく最近の出来事のはず。この血を流しているのが、もし人だったら、かなりの大怪我をしているのでは?

オイラに何ができるか分かりませんが、登山道に続く血の跡を辿って、小走りで急ぎます。少し進むと血の跡は笹薮の中へと消えていきます。

念のため、藪の中もちょっと見てみますが、人の踏み跡らしきものは見当たりません。どうやら何かの動物のようです。よかったぁ…

見上げると、どんどん青空になっていきます。
よしよし!王岳目指して レッツラゴ~♪

9歩きやすい道が続きます

王岳への最後の登りは凍結していなければ、なんてことないのですが、これがまたカチンコチーン☆
うう アイゼンないし…

10到着~♪

精進登山口から王岳山頂までは、2時間くらい。休憩なしでここまで来ましたが、ノンビリ歩いてきたので、全然疲れていません。でも、お昼休憩をするにはいい時間。おにぎりとアップルパイをモグモグ♪

ここで、隠れんぼしている富士山が雲から顔を出すのを待つことにします。

< 30分経過 >

富士山、出てこないなぁ
そうだ!女坂峠で会った人たちがそろそろ来るかも!
挨拶の練習しとこっと♪

こんにちはー!
コンニチハ!
コンニーチハ♪
こんにちは…

< さらに15分経過 >

体育座りで、青木ヶ原樹海を眺める男が一人。
どうして誰も登ってこないの…

見晴らしがよければいいのですが、曇り空で展望も望めない中、独りで山頂にジ~ッとしていると寒くて仕方ありません。時間もないことですし、鬼ヶ岳へ向かうことにします。

10_2バイバイ 王岳

鬼ヶ岳に向かって、トボトボ歩きます。
どんどん青空が消えていきます。

霜柱を踏むとポリポリと小気味よい音が。

ポリンキー ポリンキー
三角形の秘密はね…

うつむきながら稜線をテケテケと歩いていると、鍵掛峠に到着。

11富士山は隠れんぼ中なので、展望に関しては触れません…

ここまで来ても、全くテンションが上がりません。
写真の撮影枚数で自分の精神状態が分かりますw

富士山のバカー

と呟いて、チラッと見てみたところ

12ちょっとだけ顔出したー!

元気出せよ!と富士山が言ってくれているような気がしてきます。
一気にテンションアーップ!

…と思ったのも束の間。
あっという間に雲の中に隠れる富士山。
ぬか喜びさせおって…

鬼ヶ岳の山頂が近づいてきます。遠目に見ると白く色づいています。

お!霧氷かな?

しかし、遠目には白かった木々の下に立っても、全然普通の木にしか見えません。

あれ~?

よくよく見ると

13ほんのチョビっとw

落ち葉の下には、ツルツルの氷が張っています。転ばないように注意しながらユルユル登ると鬼ヶ岳の山頂に到着。

山頂には、鬼の角のようなとんがった岩がチョコンと。
岩の上に座ってみます。

14何も見えん…

鬼ヶ岳からの360度の展望を楽しみにしていたのに、これはどういうことなのでしょう?ちょっと待ってみることにします。

< 20分経過 >

曇り空の下、西湖や節刀ヶ岳、十二ヶ岳もガスの中に消えていきます。

< さらに10分経過 >

体育座りでうずくまる、太陽に見放された男が一人。

なんだよ!
なんでだよ!
太陽のバカー!!

フフフ
ウフフ

今までオイラ、太陽の子なんだと思ってたけど

違うね!

オイラ、雲の子だったんですよ!!
これからは山に行く度に雲を呼び、霧を撒き散らしてやる!
オイラと同じ山を登っている人を失意のドン底に! щ(゚Д゚щ)
↑大迷惑

次回予告

「スモッグマン誕生 ~霧を纏うオトコ~

に乞うご期待!!

この後、節刀ヶ岳と十二ヶ岳は登る気が失せまして、
雪頭ヶ岳経由で西湖に下山しました…

次は、晴れてくれるかなぁ (T_T)

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コメント

楽しすぎるんですよtabibitoさん
最初から最後まで笑いが止まらない。どこに突っ込みを入れていいやらわかりません。

なんてのん気に笑っているけど、当の本人は失意のどん底体験だったわけで…
ででででも、同情とか慰めとかそういうのが何も出て来ません。
ポジからネガへ移行する精神状態ですら楽しんでいるように見えてしまうんだもの。すてきです。
tabibitoさんてなんか、かわいらしい人ですね
こんなこと男性に言ったら失礼かもしれませんが…素直な感想。
曇り空でもこんなに楽しいレポを作れる人ってそういないと思いますよ

> プカプカさん

こんにちはー

> かわいらしい人
褒め言葉と勝手に解釈して喜んでおきますw
実物はかわいくないと思いますけどぉ

基本的に何も考えてないので、曇りでも雨でも雪でも
山にいるだけで楽しいですw
もちろん晴れの日が一番楽しいですけどね!

この時は、ピークハントがしたかったわけではなく
「富士山&眼下に広がる樹海や富士五湖を眺めながら、
ノンビリ山歩♪」
というテーマが自分の中にあったので、ちょっとガックリで…

単純に頂上を目指してるだけだったら、話の内容も
多少変わっていたかもしれませんw
リベンジ山歩は、そのうちしに行くつもりです!

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